水戸黄門御一行が高松へ行く直前に赤穂に立ち寄ってくれました。大石内蔵助が自ら塩田で人足に成りすまして調査しているところに水戸黄門御一行がやってきて、一緒に赤穂の塩売買の不正を裁く回。
因みにこのシリーズは黄門様は既に京都で大石さんと出会っている。これも塩関連のお話。水戸黄門×忠臣蔵は私の「好き」しか詰まっていないのでどのシリーズでも楽しい。忠臣蔵に光圀公が絡むときは史実を多少意識した描き方がされる。でも水戸黄門に忠臣蔵が絡むときは、そもそも水戸黄門漫遊記は忠臣蔵より遥かに創作性が高いため、なんとなぁく緩い。
今回もちょっと「お遊び」風な作りで、おもしろかった。忠臣蔵側の登場人物での実在の人物は大石さんのみで、あとは実在の人物に配慮してか悪役の家老や吉良側の家来は全てオリジナルのお名前(そう、なんと吉良家も出してくれたんです!)。でもこの話を「水戸黄門」ではなく「忠臣蔵」でやったら今回の悪役は絶対大野九郎兵衛さんになるんだろうなあ、と思ったりもした。
大石さんと格さん(水戸黄門での私の御贔屓さん・推し)がペアで内偵していてワクワク。石坂シリーズで新発田に行った際は安兵衛と助さんがペアで殺陣してたけど、今回の大石&格さんペアもいいわね…実際、大石さんと格さんは3歳差なのでいいコンビだと思うの…、因みに安兵衛と助さんは30歳差(笑)
そして水戸黄門で欠かせない印籠シーンは忠臣蔵で欠かせない討ち入りを意識したものになっている。悪役御家老の屋敷へ大石内蔵助たちが討ち入り。筆頭でも何でもないうっかり八兵衛が外で陣太鼓叩きながら呼子を鳴らすだけの謎の行動。これが吉良邸討ち入りを思い起こさせる行動でもあるのだけど(笑)。 討ち入り後は印籠シーンへ移り、お約束の台詞の一部を大石さんが言うという人気時代劇コラボ。何となく遊び心もあるような作りでも、お決まりの悪役に加え、吉良家も絡ませてきて結構うまい作りだったな~という印象。