大佛次郎の赤穂浪士が原作。原作未読のためどこまでが原作どおりが分かりません🙄堀田隼人が主人公の忠臣蔵は他にもあるけど多分これが一番性に合わない作品だった(ToT)💦赤穂城開城に全体の三分の一の話までいかないと辿り着けないというかなりローペースさ。明け渡しまでに盛り上がればよかったけど、四十七士の活躍がほぼない。架空の主人公に加え、架空の元赤穂藩士ばかりというのが合わなかった(※堀田隼人主人公で面白い作品もある)。
ラブ担当者は前原さんと脱盟者・小山田さん。前原さんの相手が奥孫さんの娘ということで、必然的に奥貞さんが抹消されるという事実が受け入れられなかった。討ち入り場面で一瞬映った奥貞くんの羽織を着た人物の経歴が気になります。そんなところ気にしたらキリがないのは承知の上で、お相手の選択に腑に落ちないところがあった。
小山田さんのお相手も完全架空の人物で、会うたび惹かれ合ってく様は、見ていて胸が躍るはずなのに、二人のシーンを挟みすぎてうんざりした。毎回同じBGMが流れるのも飽きる(OPテーマはものすごく好み)。まあ、お相手が死ぬ話は泣いちゃったんだけどね。最終的にクズ男になり果てた小山田さんの描写がなんとも残酷でやるせない。
架空の人物に重きを置いているため、堀部安兵衛や大高源五といったいつもの活躍メンバーの影が、若干薄い。安兵衛さんは伊吹吾郎さんのはずなのにあまり出てこない。たまに出てくると「若い格さんだなあ…」と呟きそうになる。小野寺十内さんも「黄門さま…」と呟きそうになる。けれど西村版十内さん、優しさの中に厳しさもあってステキなご家老の相棒だった✨1969年「あゝ忠臣蔵」で俵星玄蕃を演じた長門勇さんはこっちでは蜘蛛の陣十郎を演じていて、やっぱりこの人飄々としたキャラ似合うなあと見ていてとても楽しかった。キャラは違うのにどっちの作品も討ち入り時に両国橋で仁王立ちするのが、狙ってるかはさておき、結構よかった。そして吉良側の千坂&小林主従がやっぱり好き~!!この作品で一番忠誠心を感じたのが小林さんだったなあ。定期的に映る猫兵部さんのネコ🐈ちゃんもものすごく癒しだった。
素直に面白い!と思い始めたのが29話からだったから、波に乗るのが遅れたけど、ここから最後の切腹まではイイ感じに楽しめた。切腹シーンが結構長かったけど、開城時のようなダルさは全く感じなかったし、少しずつ減っていく仲間を映し出すのが中々新鮮だった。お預かり四家の人の配置もちゃんとバラバラに設定していて、雑さはなかったし。