新生忠臣蔵企画 78分 映画
赤穂市や赤穂に縁のある人メインで撮影した映画。地方だけで作った映画なので「予算がない」のが分かる…(笑)。一言で表すと、「卒業制作」みたいだなあ、という感想。カツラや衣装(特に女性、大名の妻が町娘みたいな派手な着物w)が簡素だし、松の廊下に松の絵無いし、討ち入り場面の吉良邸に雪は一切積もっていない。それは目を瞑るとしても、山鹿素行を推したいようで基本、大石大三郎達の回想になる。それがもう、話が前後するものだから状況が理解できない。何だか、作者が「描きたいもの」を全力で自由に描いた感じがあって、ひねりも面白さも無い。事実を描いたばかりに暗いだけの内容になった映画「桜田門外ノ変」を思い出す。大三郎の場面と、山鹿素行の時代の出来事の切り替えが異常に多いし、回想の時系列も突然戻ったり進んだりして、ぐちゃぐちゃになって本気で分からなかった(笑)。眠くなっちゃった~。映画だと簡素なセットが気になっちゃうから、劇団がお芝居にしてそれを配信とかしてくれた方がよかったかも。