1994年 忠臣蔵外伝 四谷怪談

2.0
高岡早紀  104分  映画

なんだか不思議な終わり方だけど意外と観られる。お梅の怪演がイイ。お岩の毒に悶える場面とお梅との婚礼場面が交互に映されるのは納得だけど、ほかに赤穂側の「曽我兄弟」の舞いを挟む構成が特徴。

吉良殿の最期の言葉→「こんな首で良かったら、持っていきなさい。わしはもう疲れた…嫌だ…もういいんだ」。四谷怪談なので吉良殿の悪役要素は殆ど必要無いので、争うことなく悲痛な叫びで終わる。近年の忠臣蔵に使われそうな言葉だった。忠臣蔵ってつくづく、悲劇でしかない。

古田求作品