所謂2.5次元俳優?さんも数名出ているため俳優ファンの方からも支持された作品。
吉良側を描いた作品で、吉良家の家臣団は清水一学・小林平八郎・新貝弥七郎。新貝さんが出るのが珍しくて悩んだ末見た。プラス畠山義寧に栗崎道有先生と、あと…綱吉…?(と言っていいのか)で、それ以外にオリジナルキャラも結構いる。架空の赤穂浪士も一人いる。「四十七士が~四十七士が~」と言っているのにこの架空の赤穂浪士も討ち入りメンバーの一人だったので「四十八士」と言ってないと辻褄が合わないのでは…?と思ったけどそこを考え出したら話が進まないので気にしないことにした。討ち入らなかった赤穂藩士は沢山いるから架空の人物にしなくてもイイと思うかもしれないけど、この作品の場合完全オリジナルの方がイイと思った。話がぶっ飛んでるから(笑)。
おふざけたっぷり作品なんだろうな~と思っていたら予想以上にふざけていて「カオス」の一言がぴったりでした。初っ端新貝さんの台詞だったからテンション一気に上がったけど40分くらいしても面白くならなくて「あ、これダメかも」と思ったらラスト1時間がふざけてても以外に面白くて結果的に高評価。お笑い系はギャグセンスが合わないと面白さを感じない時があるけどこれは何度か笑った(ドラ●もんとかも出てくるカオスっぷりが忠臣蔵と全く関係なくて返ってツボだった)。
一番期待していた新貝さんが新人家臣設定で清水さんに対してもヘコヘコして敬語使っているのが予想外だったけど何より中盤を越えたあたりでようやく「にいがい」と呼ぶことを知った。え、身分関係だけでなく呼び方も史実と変えちゃったんだ!?(※今でも「しんかい」と「しんがい」で分かれるけど恐らく「にいがい」とする研究者さん等はいらっしゃらないと思うのだけどいらしたらスミマセン。因みにわたしは「しんかい」派です。)でもまあ他もぶっ飛んでいるからいいか、で済ませられちゃう。
タイトルの意味が理解できなかったのだけど中身を見たらめちゃくちゃ「ジーザス」しててここが一番ツボだった。何でもありすぎてもう何が何だか!赤穂浪士含む隠れキリシタンが沢山出てきてしっちゃかめっちゃか。仕舞いには「よろしくお願い島原の乱~!」とか叫びだす。すぐにギャグに持っていってしまうけど、所々真面目なシーンを入れてくるから油断できなくて、討ち入りで死ぬ人が少なくとも4人いるわけで、最後どうなるかはドキドキさせられた。
よく歴史系は結末が分かるからつまらないという人がいるけどこの作品はちゃんと赤穂浪士と戦って儚く討死するのかさえ分からなかったんで完全に新しいドラマを見せられている気分。最終的に赤穂浪士がもうそこまでやって来ている、という絶体絶命の時になったら結構団結して立ち向かおうとしていて、何だかんだヨカッタ。演出家?の腕の見せ所であろうラストのシーンが一人一人文字付きで討ち入り後の行方を見せてきてグッときた。あんだけふざけていたのに少しだけ泣きそうになった。