上白石萌音・京本大我 90分 TVドラマ
宮部みゆき原作の作品が令和に突然ドラマ化!怪談でも忠臣蔵の季節でもない5月に放送(笑)。
舞台は赤穂事件から随分経過した江戸後期。人には見えないものが見えるお初が、与力見習いの右京之介と共に過去に起きた赤穂事件の謎を解明していくお話。たった一人だけ、四十七士の亡霊(=吉田沢右衛門)が登場。
現代らしいエフェクトなどでホラー要素を強めに描いていたけれど、凡そ原作を踏襲したストーリーになっていたと思う。でも右京之介さまのアイデンティティ👓がデフォルトではなくなっていたのが残念~。まあ仕方ないのかな。
劇中では「幻の赤穂浪士」と連呼して一切「沢右衛門」の名前出さなかったから、キャスト発表で名前を出してしまったのは最大のネタバレなのでは(笑)。ラストの花岳寺の絵で幻の赤穂浪士ネタバラシでも良かったのにね!
余談だけれど「震える岩」は小説初見時、一人だけ出てくる赤穂浪士は実は最後まで村松三太夫くんだと思っていた。 理由は小野重明さんが算学キャラとして出てたから。四十七士で一番算学に近いのが村松家なのよね。年も考えて、喜兵衛さんではなく息子の三太夫くんだと確信してたけど、沢右衛門くんだった。ただ、花岳寺の「義士出立の図」に対する着眼点は本当に面白いと今でも思ってる。