1957年 赤穂義士

3.0
月形龍之介 90分  映画

天野屋利兵衛がメイン。90分と短編なのでサクッと見られる話になっている。合間に浪曲を挟んでくるのがこの作品の最大の特徴。役者の声はおまけ程度に、浪曲を流すシーンが頻繁に入る。見せ所はやはり「天野屋利兵衛は男でござる」場面。その直前の拷問シーンも浪曲が入ったので台詞や激しい音が小さくなっている分痛々しさは半減していたと思う。でも短時間で何パターンもの拷問にかけられていた。このあとの「男でござる」は勿論グッとくる。ちょっと弱々しかったけど。息子役の子も非常に健気で可愛くて親子愛の演出がアップ。

天野屋メインとはいえども南部坂雪の別れをやったり、そば屋集結してそば屋ビビらせるシーン入れたりと普通に忠臣蔵。そば屋シーンで俳句の達人大高子葉先生が皆に見守られながら行燈に一句認めるのが粋!でもそれを見守っている一瞬だけ映った冨森さん(討ち入り時33歳)が明らかに50過ぎの役者さんで、メインじゃないとはいえ流石にもっと若い人選んで欲しかった。(笑)

討ち入り装束は個人的に一番好きなタイプの衣装だったから文句なし!かわいい!