片岡千恵蔵 150分 映画
全体的に綺麗な忠臣蔵というイメージ。綺麗な物語、綺麗な美術、そして綺麗な大川橋蔵(笑) 儚くて美しい大川橋蔵がとにかく目の保養。殿退場まではずっとうっとり。
お気に入りシーンは家臣が赤穂で釣った鯛が江戸に届けられて喜ぶ殿と、大石東下りで大石さんと千坂さんが長い間見つめ合うシーン。 お魚シーンは誰がどの鯛を釣ったか分かるようお魚に家臣のお名前が書かれていて、後に討ち入りに参加することになるメンバーのお名前を確認できる。画面中央になんと「勘六」と書かれた鯛が置かれていて、殿が手に取って「勘六と書いてあるぞ!近松だな!」と喜んでくれて超個人的に嬉しくて舞い上がるシーン。この鯛を笠で包む方式は本当にあるらしくて、塩田で作業をしていた浜子たちが、作業中にかぶっていた伝八笠の中に、包んで家に持って帰っていったことが、由来らしい。細かい!ものすごく可愛い。
あと泣きポイントとして見つめ合いシーン。あんなに迫力のある者同士の無言の会話、他にないのでは。ただただじっと見つめ合っているだけなのに、それまで積み重ねてきた各々の想いが相まって泣ける。また、大友柳太朗なんかは錦絵から飛び出してきたかのよう。美しかった。