2017年 忠-SING-蔵

3.0
舞台俳優さん  120分位  ミュージカル

歌う忠臣蔵。本来ならば討ち入りするはずが色んなことがあって赤穂浪士たちが歌合戦に出る話。最初の10分ちょっとで討ち入りが終わってしまってこのあとどうなるのかと期待していたけど、この討ち入りは実際にはやらなかった設定で、「巻き戻し」シーンが披露される。この作品の一番の見所だった気がする。俵星玄蕃や清水一学の戦いも交えてとてもかっこいい演出で見せられてきた討ち入りが丁寧に巻き戻しされていくのが素晴らしかった。(役者さんが後ろ歩きしたり早口にしたりして戻っている)。討ち入り前まで一気に戻って新しい忠臣蔵が繰り広げられる話。出てくる赤穂浪士は、内蔵助サン・安兵衛サン・弥兵衛サン・不破サン・岡野サン・片岡サン・赤埴サン。源蔵さんの徳利の別れの話が出てきたり、先程出てきた俵星玄蕃など講談メインのキャラも出てきて楽しかった。

ミュージカル好きとしては歌がちょくちょく入ってくるのは非常に面白く感じ、好印象の作品であった。ただ、最初の吉良さんや浅野さん、片岡さんが歌った曲がバリバリ忠臣蔵っぽく歌われていて大興奮したせいか、後半はオリジナル曲が混じってきた印象があって、もっとガッツリ忠臣蔵を歌っても良かった気のでは、と思った。というか、女性陣がほぼ全員オリジナルのキャラだったからそうなってしまったように思える。女性陣も皆さん可愛かったので、赤穂浪士の妻とか、お艶ちゃんとかやってくれたらもっと面白くなったと思うんだけどなア~。でも桂昌院さんの設定は舞台らしいオリジナル設定で素晴らしかった!安兵衛さんはギターが弾ける(歌も上手い)。吉良さんが非常に美しかったです~