2022年 忠臣蔵 吉良上野介義央公物語~運命を背負った男~

3.0
神谷明  40分  朗読劇

愛知県西尾市で開催された朗読会。吉良上野介役が、神谷明さん。他若手声優さん二名が左右田孫兵衛や柳沢吉保を担当している。3名で回すので非常にコンパクトな、あっさりとした忠臣蔵。男性声優だけだったので女性は一切出てこないしね。開催元を考えると黄金堤のエピソードを入れてきたのは予想通りというか、これ無くしては話を進められない気がする。そうなってくると、饗庭塩も入れたくなる。わかるよ。「地元のお話」感が非常に強くて、あまり真剣に評価するものではない気もする。「西尾が神谷明を迎えて忠臣蔵の朗読を開催した」という事実がステキなので、それだけで充分。

西尾の若手脚本家が作ったお話だそうで、わたしより年下。忠臣蔵ゆかりの地で更には40分とはいえ、20代が忠臣蔵を手掛けたのも嬉しい。吉良さんを主人公に忠臣蔵をつくるのは結構難しいかもなあ…と再認識させられたし、気付きもあった。下げたのは無難に(?)、幕府側・柳沢吉保。付け足すとしたら浅野殿かしら。どこかで、今度は2時間くらいでもっと掘り下げたお話が見られたら嬉しいね!。

「朗読」の忠臣蔵は「ことばの泉」で1992年の宝塚版忠臣蔵を2020年に朗読で復活させたものを除いては、初めての体験なので、非常に貴重だった!忠臣蔵ネタのドラマCDもあるけど、それよりは真面目な内容で、声優さんのキレイな声で忠臣蔵を聴けたのは良かったかもしれない。声優さんは本当にすごい…全員キレイな声…イケボ忠臣蔵(笑)。