葵わかな 15分(1話分) TVドラマ(朝ドラ)
お芝居シーン(俄狂言)で忠臣蔵を演じていた。仮名手本忠臣蔵でお馴染みの「獅」役が、「義士」を「獅」と聞き違えて舞台に出てしまい観客からブーイングが出る。一瞬画面隅に映って確認できる演目名には「忠臣蔵」と書かれていたり、数分しか映らない由良之助の家紋がしっかり二つ巴だったりと地味に拘っていて侮れないなあと思った。ちょくちょく忠臣蔵ネタを挟んでくる作品。
終盤には「お笑い忠臣蔵を作ろう」ということになりほぼ一週間ぶん忠臣蔵がテーマになっていて、大変面白おかしく、ときにしんみりさせてきていた。メインは安兵衛さんとおほりさんの夫婦のお話で、そこにお笑いを挟んでいく話を作ることになって試行錯誤する流れ。わろてんかのいいところは、初期のときもそうだったけれど、周りのセットが細かいところ。題目や、四十七士の関係性を書いた紙が画面の脇に入り込んでいて一時停止必須の細かさ。吉田(忠)さんと、大石さんの火事兜陣太鼓を身につけた近松さんの討ち入り装束を着た二人がわちゃわちゃ戯れているのが非常に可愛くてたまらなかった。
後半戦はざっくり終わらせてしまって、結局お笑い忠臣蔵は上映できたけど中身は殆ど知ることなく終了してしまったのが残念。でも数秒しか映らなかった劇中の忠臣蔵の映画のポスターが凝っていて昔らしさがにじみ出ていて大変良かった。