2016年 お誂え四十七士

5.0
舞台俳優さん  120分位  演劇

大きく近松(門)側と幕府+大野側に分かれて話が進んでいくタイプの忠臣蔵。門左さんが関連する脚本の忠臣蔵はたまにあるけど、これは特にメインとなっているのが楽しい。そして更に仙石伯耆守さんにも注目してるのは新鮮!元武士の近松(門)さんの殺陣も見られる。世の中を動かす近松(門)さん、最後は「武士」になったニセの浪士達の対比も感じられる。

桂昌院さんやちょっとおとぼけな綱吉公も可愛い!ソレら幕府の行動を危惧するのが仙石さんってのが珍しい。登場する本物の赤穂浪士は安兵衛さん・大高さん・(萱野さん)のみだけど、大高さんは美味しいところ持っていく!流石は人気な風流人(強い)。浅野家俳句の三羽烏の大高さんVS萱野さんのシーンはグッときた。安兵衛さん・おほりさんカップルは最高。大野さんは設定モリモリで笑う。いい悪役。

「舞台」での討ち入りシーンって、どこの劇団さんでもかなり感動する。「時代劇」だと、リアリティを求めすぎて面白味が無くなるけど、「舞台」は如何に限られたセットだけで激しい戦闘を表現するかが鍵だと思うし、また音楽も自由が効くから個性的で、討ち入りシーンは大好き。劇中、名前だけだけど近松(勘)さんが登場したためかなり嬉しかった。しかも、近松門左さんの血の繋がってない養子って設定!